タイのネイル事情

  • 2014/11/24
  • Thailand



雨季も後半。肌に刺す熱気が和らぎ、雨上がりの夕方には涼しいと感じる南国タイランド。ほぼ年がら年中夏服で過ごせるため衣替えなんて習慣はないのですが、デパートの洋服売り場にはバンコク内では一生着ることがないであろうブランド物の冬物コートが並び、何となくタイ的には秋(日本で言えば晩夏)を迎えております。

四季がはっきりとある日本と違い、一番寒い12月でも平均気温は30度を超える常夏の国になるため、季節によって服装を変える必要はないのですが、それでもオシャレなタイ人は南国なりの流行を追って、日々美に関するアンテナを立てているようです。



そんなタイ人の間でここ数年で目立つのが、綺麗に手入れされたネイルの女性。若い世代はもちろん、中高年でも気を使う人が増えていて、爪を綺麗に整えているマダムに出会うことも多く、見ていて惚れ惚れします。

どうしても『手』って生活感や年齢が出てしまうので、否応なしに目についてしまうのですよね。そうとは判りつつ、ライター兼主婦をしている筆者は放置しっぱなしでしたが、先日、美しいアラサータイ人女性のネイルがあまりにも綺麗で、どうやってお手入れしているのか聞いてみました。

元の爪

すると、仕事があるから面倒なことは全部ネイルショップでやってもらっているとのこと。行きつけのネイルショップの場所も教えてくれたので、さっそく行ってみました。

店舗外観

毎日キーボードで数千文字を書き連ねるのが仕事の筆者。爪は短く切り揃え、見た目美しいとは言い難い状況です。そこで念のため、入店時にこんな爪でも綺麗になるのか?聞いてみたところ「マイペンライ(問題なし!)」と笑顔で答えてくれました。

しかしショップオーナーとスタッフさんの二人で切り盛りしている小さな店に、すでにお客が二人入っているので、「あと20分待っててね」とのこと。平日の昼すぎという、お客さんがそれほど多くない時間のはずですが、繁盛しているようですね。

20分後に再来店してみたら、すでに新しいお客さんが一人入っていました。おおスゴイ!お客さんが途切れていない!



コンパクトサイズの店内ですが、ソファーなどの家具はゆったりサイズで座り心地は良く、リラックスできそう。スタッフさんに渡された紫色のふかふかのクッションも美しい。お店の外観から受けた印象より、なかなか良さげなショップです。

スタッフさんに、どうしますか?と質問されるも、実はネイルサロンは初めての筆者。日本に住んでいた約15年前は、日本でもこれほどネイルサロンは流行っておらず、自宅で塗っている人が多かったと記憶しています。筆者も日本でOLをやっていた頃は、自宅で薄いピンク系のマニキュアを下手なりに塗っていたんですけどね。

爪を磨いてもらってます

ネイルサロンは初めて&久々のネイルということで、何をどう頼んでいいのか判らず。様子見で一番簡単そうな「カラーポリッシュコース(ごく普通のネイルカラー)」を選んでみました。

ソファーの前に商売道具。ああ、やっぱりプロのお道具だわ!と感じるのは私だけでしょうか?日本のネイルショップに行ったことがないので、日本とタイとの違いが分からないのですが、一つだけ、確実に日本と違うタイの特徴を発見!

商売道具

この写真の左端に何やら人の顔が写っておりますが、背後霊ではございません。彼はショップオーナーの息子くんで、10月の学校が休みの間は、お母さんのお店で過ごしているのだそうです。タイル張りの床に布団をひいて寝転がりながらiPadでビデオを鑑賞していました。タイでは普通によく見かける風景ですね。



そんな、和気あいあい?とした店内だったので、もう一人のお客さん(50代の中流タイ人・ゴールド販売店経営者)にもインタビューさせてもらいました。

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Q1:今日はどんなネイルをされるご予定ですか?

――いつもジェルネイルを利用しているわよ。すぐに乾くから楽なの。あなたも次回は試してみると良いわ。


Q2:どれくらいの頻度でネイルをしていますか?

――3週間に1度くらいよ。忙しくて時間がなくても月1度は来るようにしているわ。


Q3:この店に決めた理由は?

――うちの店が近くにあるの。でも(隣のネイルショップを使わず)ここに通っている理由は、彼女(ショップオーナー)とのお話が楽しいからよ。


Q4:ネイルが好きなんですね

――そうね、来るたびに色や柄を変えることができて気分転換できるのが嬉しいわ。

ジェル

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タイ人女性は衣替えがないぶん、ネイルで気分転換しているのかもしれませんね。タイの中流階級の女性は高学歴で働く人も多く、お手伝いさんを雇い家事を任せるのが一般的。そのためせっかくのネイルを傷つける心配もなく、気軽に利用しているのだと思われます。

和やかな空気の中で、筆者の担当スタッフさんは、爪を磨き、エタノールで爪の表面の汚れや油分が取り除き、ベースコートを塗り、指定したカラーを二度塗りし、という風に淡々と作業してくれます。

結局、先に入店していたジェルネイルのマダムよりも、筆者のカラーポリッシュの方が短い時間で完了。では帰ろうかと思った瞬間、商売道具の横に小さな扇風機が登場しました。これで乾かすからしばらく待っててね、とのこと。約20分ほど、原始的な方法で乾くのを待ったのでありました。帰り際「まだ完璧に乾ききってないから、気をつけてくださいね」と言われ、そう言えばネイルって時間かかるのよね~と遠いOL時代を思い出したのでありました。

乾かし中

ちなみにカラーポリッシュの料金は200バーツ(約650円)、ジェルネイルは500バーツ(約1600円)。3週間もつのなら、ジェルネイルでも良さそうですね。



インタビューさせて頂いたタイ人マダムにしろ、このネイルショップの顧客は働くミセス世代が多いそうです。家事をしなくてもよく、自分の自由になるお金を持っている層だからでしょうか。さすが日本以上に女性の社会進出がすすんでいる国ですね。






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