スリランカの極彩色サリーで「自分の色」を楽しもう!

  • 2015/01/04
  • Sri Lanka

日本のみなさん、こんにちは。2014年も、残りわずかですね(※この記事は2014年の12月に執筆しております)。常夏の国スリランカで暮らして、日本の12月の冷たく澄んだ空気や、イルミネーションで美しく彩られた街の風景を懐かしく思い出します。スリランカ現地の気温は、今日も30度。コロンボ市街から望むインド洋は、日の光を反射してきらきらと輝いています。

さて、今回は読者の方のリクエストにお応えして、スリランカの民族衣装サリーについてご紹介いたします。このエキゾチックな民族衣装を少し身近に感じていただけたら、後半は私と一緒に、地元の有名サリー店を覗いてみませんか?何千と並ぶ色とりどりのサリーの中から、「私だけの一枚」を探します。

さぁ、今日も楽しいスリランカ・ワールドへ!

清楚な顔も妖艶な顔も・・女性の多面性を自由に表現する民族衣装サリー

サリーとは、インドを始めとしてスリランカ、パキスタン、バングラデッシュ、ネパールなど、南アジアの女性たちに広く愛される民族衣装です。

身体の線にぴったりと沿うブラウスとペチコートを着け、腰に5メートルほどの一枚布(サリー)を数度巻きつけてから、前スカート部分にプリーツを作り、残り布をさらりと片方の肩に流すのがサリーの基本スタイルです。胸元や腰を美しいプリーツで飾り、身体の曲線を滑らかに包むサリーは、女性のボディラインをぐっと引き立てる民族衣装と言えるでしょう。

サリーの布地は、シンプルな綿から柔らかなジョーゼット、シフォンに艶やかなシルクなど実に多様です。これに、ビーズやクリスタル、刺繍にレース、目を奪われるような美しい装飾が加わり、見ているだけでも心が華やぎます。そう、色や布地、装飾や着方まで考えると、サリーのバリエーションはまさに星の数。パーティ会場で、装いが重なる心配はありません。

南アジア女性の民族衣装サリーですが、スリランカ独自の着こなしがあるのをご存知ですか?

それは、最後のシンハラ王朝が置かれた古都キャンディ(Kandy)に由来する、「キャンディアン式」です。前スカート部分にプリーツを作る代わりに、腰周りに可愛らしいフリルをあしらうのが特徴で、ウエストを細く、ヒップを豊かに見せる視覚効果がありそうです。シンハラ人女性の品位ある民族衣装とされ、国を代表するスリランカ航空の客室乗務員さんたちも、エキゾチックな緑の孔雀柄サリーを、キャンディアン式で素敵に着こなしています。

さて、サリーを着るのは結婚式やお祝いなど、「ハレの日」だけではありません。企業の役職者や弁護士の先生、そして公務員の女性たちにとっては、サリーは品位ある職場の装いとなります。官庁街をゆけば、女性職員の方が落ち着いた色のサリーでさっそうと歩く姿が見られ、国公立学校では、女性教師が凛としたサリー姿で教壇に立っています。

そうそう、息子が通う国立男子校ですが、生徒の母親にまでドレスコードがあるのです。来校する際は、「先生方に敬意を示すため」サリー着用が好ましいとのこと。正直、暑くて動きづらいのがサリーの着心地ですが、息子のためのコスプレ♡と考え、乗り切る筆者です。

また、敬虔な仏教徒にとっては、「シンプルな白いサリー」は欠かせないもの。毎月めぐってくる満月の祝日(ポヤ・デー)には、水で身体を清めてから、しみ一つない白いサリーで寺院へ向かいます。もちろん、このほかの仏教儀式やお葬式でも、白いサリーは大活躍します。

そう、サリーは女性の「清楚な顔」や「妖艶な顔」を、自由自在に表現する民族衣装なのです。

日本では、どうしても黒やネイビーの落ち着いた色、または淡いパステルカラーを選んでしまいますよね。スリランカへお越しの際は、アーユルヴェーダ体験だけではなく、色を思う存分楽しんだ「自分だけのサリー」に挑戦してはいかがでしょうか。年齢、体型なんて気にせず、日本では着られない一番華やかな一枚を!

鮮やかなサリーを身にまとい、たっぷりのゴールドジュエリーで飾ったら、どうぞスリランカの眩しい太陽の下へ。いつまでも心に残る、素敵な記念撮影ができますよ!

色の洪水で溺れそう!地元サリー店で「特別な一枚」と出会う

サリーはどこで買ったらいいの?そんな読者の皆様に、地元で人気のサリー店をご紹介いたします。今回、取材(お買い物・笑?)で訪ねたのは、全国に19店舗を展開する、ウィジャヤ・サリー・センター(Wijaya Saree Center)です。サリーに初挑戦の友人たちと連れ立って、学生で賑わう街ヌゲゴダ(Nugegoda)の大型支店で白熱のショッピングです!

店内に入ると迎えてくれるのが、黄色いサリーの制服姿が可愛い店員さんたちです。そして、そのサリーの量!広い店内の壁は、すべて床から天井まで届くサリーの棚で覆われています。

色、色、色・・ 色の洪水に溺れてしまいそう!

何千ものサリーを目前にすると、思考が停止しそうになるのですが、店員さんに勧められるまま一枚、また一枚と手に取るうちに、その美しい金の刺繍、艶やかな色、レース、ビーズにクリスタルと、知らぬ間に煌びやかなサリーの世界へと導かれてしまいます。

始め、「こんなに派手なものは着られない・・」と戸惑っていた友人たちですが、わずか10分後にはすっかりサリーの虜に・笑。何着も手にとり、うっとりと「このクリスタルが素敵・・」と陶酔の境地にあるのでした。

それぞれ鏡の前で思う存分試着をし、私たちが決めたのは、結婚式や華やかな催しにぴったりの一枚です。そのお値段は、顔馴染みのマネージャーさんにディスカウントを頂いて、どれもRs. 5,000前後(およそ4,600円)でした。値段も質も、満足のお買い物です。

さて、「魅惑の一枚」を手に入れたら、さっそくテイラーさんにブラウスを仕立ててもらいます。このブラウスは、デザインの違いこそあれ、身体にフィットしていなければなりません。バストトップはもちろん、肩幅、腕周りなど、10箇所以上の採寸を行います。

ここでは、テイラーさんに相談しながら、ブラウスの決め手となる背部のデザインを決めてくださいね。通常、ブラウスだけであれば数日間で仕上がり、仕立て料はRs. 1,300程(およそ1,200円)でしょう。しかしながら、お出かけ前は1分でも節約したい筆者です。面倒な「着付け」というプロセスを省き、まるでスカートを履くようにサリーが着られる「レディーメイド式」をオーダーします。仕立て料は、締めてRs. 3,000(およそ2,770円)。決して悪くはない価格です。

開業してから今年で25年目のテイラーさん。お話好きはローカルの典型ですが、確かな腕と技術が光る、温かな人柄のキャリアウーマンでした。スリランカ情緒たっぷりの小さなお店は、足を運ぶだけでも楽しい体験です。

人は温かいけれどちょっぴりカオス、小さなPARADISEスリランカからは、これで今年最後のレポートといたします。2015年も、皆様にとって素敵な一年になりますように。日本の皆様に向けて、スリランカ現地より心からお祈りしています!!






【取材協力】

Wijaya Saree Center – No. 154A, High Level Road, Nugegoda, SRI LANKA

【画像協力】

Shakkya Studio – ページ 一枚目、二枚目の現地女性の画像






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