1日2回!フィリピンのおやつタイム「ミリエンダ」

  • 2016/02/14
  • Philippines

日本では一食分に相当するミリエンダが振舞われることも。

日本は寒さが日に日に深まる時期かと思いますが、こちらも日本の寒さとは比べ物にならないものの、夜は何かかけないと寒くて寝られないぐらいには冷えるようになりました。今は雨期が明ける頃で少し前までは毎日雨が降っていましたが、やっぱりフィリピンは晴れていたほうが「らしい」と感じています。

前回はベーシックなことをお伝えしましたが、今回のテーマは「食」!

特に気になるおやつ事情についてご紹介します。

食べることが大好き!

スーパーには大量のお菓子が並べられる。

フィリピン人は食べることが大好き!

誕生日やクリスマス、歓送迎会や洗礼式(子供が産まれた時に行われるカトリックの行事)やお葬式、はたまたセミナーやゲストが来た時のミーティングなどのビジネスシーンにまで。特に冠婚葬祭には数種類のおかずやスイーツ、定番のごはん、あまーいソフトドリンクがずらりと並び、それぞれが好きなものを好きなだけ、お皿に取ってゆきます。

あらゆる機会でとにかく食べる、食べる。


イベントだけじゃなく、デイリーにも「ミリエンダ(Merienda)」というおやつタイムが1日に2回あります。

時間はしっかりと決まっている訳ではありませんが、朝ごはんとランチの間の10時頃、あとは日本と同じ午後3時頃にあります。

これはスペイン植民地時代以来の習慣で、スペインなど欧州の一部の国や、同じく欧州の植民地支配を受けたラテンアメリカで見られる間食の習慣です。

その植民地時代は約333年とあまりに長かったために、国民のほとんどが信仰しているカトリックをはじめ、スペイン文化の一部は現代のフィリピンにすっかり定着しています。

何を食べるかというと、スイーツをはじめ、パンシット(フィリピン風焼きそば)やパスタなどの麺類、パンやハンバーガーなど、日本では一食分じゃない!?というようなボリュームのことも。フィリピン人も食べることを勧めるので、断りきれずに一年で10kg太った日本人もいるぐらいです。

とはいえ慣れてしまうと、自然とその時間にお腹に何か入れたくなってくるんですよね…。

仕事の上では、長時間のセミナーともなると必ず食事やミリエンダが時間に応じてつきます。参加者もそれがあることを前提として来ているため、主催者は必ず「食べる」ことに対してケアする必要があります。

またミリエンダタイムに職場に売り子が来ることもあるので、そこからスナックを買ったり、庶務の人がおやつが欲しい人の分を買い出しに行ってくれることもあります。

ミリエンダによく出るおやつ

フィリピン人との付き合いには、ミリエンダは切っても切れない習慣です。

ここからはよくミリエンダに出るおやつについてご紹介したいと思います。

「スーマン」というもち米をバナナの葉に包んでココナッツミルクで炊いたお菓子。ちまきと似ていますが、ほのかにココナッツの甘い風味がする上に、さらにホットチョコレートなどをつけて甘く食べるのがフィリピン流。中にはじめから具が入っているものもあります。

「ダホ」というプルプルした豆腐に黒蜜、豆を加えたお菓子。あんみつのような味わいで、売り子が住宅街にも「ダホーッォ」という独特のかけ声と共に売り歩いています。

パンや麺類は、こちらでは主食でなくおやつとして食べます。パンにはピーナッツバターをはさんで食べます。フィリピンのパンは一個5ペソ(約15円)ととても安く、ミリエンダの定番。
また「パンシット」というフィリピン版の焼きそばは、しょうゆ・ガーリック・魚醤で味付けされていて、これも地域によってはパンに挟んで食べます。誕生日に寿命が長く伸びるという意味で食べられることも多く、誕生日の定番でもあります。

「カモーテカホイ」というキャッサバをココナッツミルク・砂糖・塩で煮込んだ甘いおやつ。キャッサバは日本であまり馴染みがありませんが、ホクホクとしたジャガイモにサツマイモのねっとりした甘みを加えたような芋で、ココナッツの風味がよく染み込んでおいしく、お気に入りのおやつのひとつです。

屋台では串に刺して売られていることも多い「バナナQ」というバーベキューをもじった通称でおなじみ、カラメルを絡めたバナナを揚げたおやつ。パリッとしたカラメルのコーティングにバナナのさっぱりした味が引き立って、シンプルだけどおいしい手軽なおやつです。

いかがでしたでしょうか?

まだまだ紹介しきれませんが、素朴でナチュラルで日本のお菓子と似ているところもあれば、ココナッツがよく使われるのは南国らしいフィリピンのものだと感じます。


普段の食事について

次に普段の食事について少しだけご紹介します。

ミリエンダを食べることもあって、一回の食事にあまり多品目を食べないこともフィリピンの習慣です。

ごはんにおかず一品というのが一般的で、ごはんは日本の3倍ぐらいの量を食べておかずは揚げた魚や肉だけというメニューをよく見ます。

肉=お金持ち、野菜=貧乏のイメージが根強く、多くの人が肉ばかりを食べたがります。私が野菜のおかずを複数選んで食べるのを見て、同じものをなぜ選ぶのかと不思議がられるぐらい。味も違いますし肉類も入っているんですが、肉や魚の単品じゃないと別物として扱われないようです。

ホテルのコンチネンタルブレックファースト例。外国人向けのホテルでなければ、サラダなどの野菜がつかないことも多い。

飲み物も、ご飯のおともはお水か砂糖たっぷりのソフトドリンク。お茶として売られている飲料もびっくりするほど甘く、茶葉からお茶を出して飲む習慣もありません。

コーヒーもブラックで飲む人は都会に住む先進的なフィリピン人だけで、多くは3 in 1という砂糖とミルクが大量に入った粉末状のコーヒーをお湯に溶かして飲むのが一般的。こちらも甘くて最初に飲んだ時には驚きました。

人気の「C2」というソフトドリンク。「GREEN TEA」という表記があるものの、お茶の風味が感じられないほど甘い。

もうおわかりの通りフィリピン人は甘い味がとても好きで、ミートソースやクリームパスタもこちらのものは甘い。またサラダといえばこちらのものはフルーツサラダにコンデンスミルクがかかったもので、これまた甘い。



このように炭水化物、脂肪分、糖分ばかりの食生活を送っているために、下腹部だけ出た内臓脂肪がつきすぎた体型をしている人がよく見られます。

また高血圧や糖尿病、血管や心臓系の病気にかかる人が多いため早くに亡くなる人も多く、子どもの虫歯も多いです。

食育が学校で行われていないせいが大きいですが、とにかく食べることが大好きで人生を楽しむことが最優先のフィリピン人。我慢しながら長生きすることが、彼らにとって幸せかどうかは疑問にも感じます。

また日本も貧しかった頃はお腹を膨らますために大量のご飯と、漬け物や干し魚などのしょっぱいおかずを一品だけで食べることもあったそうで、日本の「食育」の概念も近代になって急に発達してきたものなんだなと思いました。

暑い国なのでアイスの種類は豊富!小分けは珍しく、ほぼファミリーサイズで売られています。「ハロハロ」というアイスやタピオカなどをミックスしたおやつは有名ですね。






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