外国が身近になってきた!インドネシアの大きな変化

  • 2015/07/12
  • Indonesia

アジア・アフリカ会議

AA会議モニュメント

先日、私が暮らすバンドゥンでアジア・アフリカ会議(AA会議)の60周年式典が開催された。日本からは安倍首相が出席したので日本でも話題に上ったと思う。アジア・アフリカ会議は、1955年にインドネシアのスカルノ元大統領が反植民地主義・反帝国主義・民族自決を掲げ、それに賛同した各国とともに開いた国際会議である。1945年から1949年までの4年間に亘るインドネシア独立戦争でインドネシア人自らが民族独立精神のもと武器を持って戦い、ついには支配国であったオランダからの独立を果たしたことは、現代のインドネシア人の誇りとなり、Merdeka(自由・独立・自立)精神とともにインドネシア人のアイデンティティを形成する重要な要素となっている。1949年12月27日にハーグ円卓会議でそれまでの支配国であったオランダからの完全な独立を果たしたインドネシアは1つの国家として歩んできた。しかしインドネシアの国はいまだに毎年の洪水問題やゴミ問題、子どもたちの教育問題など大きな問題をいくつも抱えているのが現状だ。

会議会場のGedung Merdeka

バンドゥンの街がきれいになった!

踊る噴水前の人々

今回のAA会議の開催にあたり、バンドゥンの街路樹を植えたり椅子を取り付けたり音楽にあわせて動く噴水を設置したりと街並みが綺麗に整備された。普段ゴミだらけな街並みが清掃されて少しきれいになっていたので、ぜひこの機会に街の掃除やゴミのポイ捨て禁止の意識を高めてもらいたい。路上にゴミを投げ捨てすることが当たり前のようになっていので、バンドゥンは街中も田舎も道路わきや下水に菓子袋や生活ゴミが散乱している。現状のままではこれから先海外からの旅行者が訪れた際、とても恥ずかしい思いをすることになるだろう。

踊る噴水の広場の掃除をする人

会議前日から、会議が行われるGedung Merdeka(独立館)周辺は厳戒態勢をしかれ、立ち入り禁止になっていたが、閉会した翌日から大勢の人が詰めかけ、真新しい椅子や噴水や展示物と記念写真を撮っており、インドネシア人のAA会議に対する関心の高さが窺われる。息子が通う幼稚園ではAA会議当日は休みになり、AA会議について家庭学習するように言われた。(できれば学校でわかりやすく教えていただきたかったが。)私の家族も会議開始前の{各国の代表が一緒にGedung Merdeka(独立館)まで歩く}記念ウォークからバンドゥン市長の挨拶のテレビ実況を真剣に観ていた。子供たちも何となくであるが、バンドゥンのいつもと違う雰囲気を感じることができたのではないだろうか。

外国ともっと交流を!

AA会議のモニュメントの側面には参加国の名前が記されている

AA会議のために設置された地球のモニュメントの片面には”Let anew Asia and new Africa beborn”(新しいアジアとアフリカを誕生させよう)と書かれ、もう一方の面には参加国の名前が記されている。もちろん“JAPAN”の文字も発見した。今後はここに記されている、アジア・アフリカの国々との経済活動を益々増やして文化面の交流や国力の増強に力を入れていくのだろう。

多くのインドネシア人が訪れた

外国の食文化が広まってきた

最近人気の海苔製品

前回の記事でもご紹介したが、インドネシアのバティック布は世界に誇れるインドネシア文化の一つである。そして地域ごとに特色があるインドネシア料理も素晴らしい文化だ。小学生時代をインドネシアの首都ジャカルタで過ごしたアメリカのオバマ大統領もインドネシアに来訪したときには、思い出のインドネシア料理を挨拶の言葉に加えていた。

インドネシア人は伝統的な素晴らしい食文化をもつと同時に、新たな味覚を取り入れる好奇心が強く、そこからよりよいものを作ろうとする向上心が高い。近年インターネットの普及によって外国の食文化を簡単に知ることができるようになり、サーモンや海苔など今までインドネシア人が口にしてこなかったものが受け入れられ始めた。とりわけ海苔はインドネシア人に好評のようで、韓国のりやタイの企業がつくった海苔のスナックなどが大手コンビニエンスストアなどで売られている。サーモンはインドネシアではスーパーマーケットで購入することができるが、輸入食品のため100g約220円と割高の魚である。しかしサーモン好きなインドネシア人は多くサーモンを使ったさまざまなレシピが考案されている。札幌にいたときも私の周りのインドネシア人はサーモン好きが多かった。私の主人などは回転寿司でサーモンだけをひたすら食べていたのだ。

インドネシアのパン事情

SARIROTIの製品。日本のランチパックにそっくり

サーモンや海苔のほか、近年インドネシアのパン事情も変わってきているように感じる。今まで身近で購入できるパンは、モサモサとした食感のバターの香りも感じられないようなものばかりだったけれど、最近ではbread.lifeやbread.talkなど日本のパンと同じ品質のものが購入できるパン屋さんも、車に乗れば簡単に行けるようなショッピングモールや比較的大きな街で見かけるようになった。コンビ二で売られているパンも進化している。インドネシアのコンビ二でよく見かけるSARI ROTIやGarmeliaなど大手製パン会社は日本企業からの技術提供を受けているところが多く、Sharonからはドラ焼きやチーズ蒸しパンやあんぱん、SARI ROTIからはブルーベリーやイチゴジャムをはさんだ、ユニークなドラ焼きやクリームパンなどが最近発売された。とりわけSharon社製のドラ焼きとチーズ蒸しパンの完成度が高く、日本で販売されているものと変わらない。インドネシアでは伝統的なお菓子やパンの中に入れる餡の原料を緑豆にすることが多いが、Sharon社製のドラ焼きやあんぱんの餡は小豆が原料に使われている。まさか海外のコンビ二でドラ焼きやあんぱんなど純日本の菓子パンが販売されるとは思わなかったので、嬉しい驚きだった。

Sharon製品

成長するインドネシア

バンドゥンの街

これからはインドネシアの食文化の変化とともに、食品流通技術の改善も進んでいくはずだ。日本食が知られるようになって、寿司に興味をもつインドネシア人が増えたので前回の記事で少し触れた海鮮食品の流通も改善すればいいと思う。日本で簡単に購入できるインドネシア産の海老が、同じ品質でインドネシアの田舎で購入できないのはおかしな話だ。Merdeka精神と好奇心、そして向上心が高いインドネシアの人々が、これからどんな国に成長させていくのかとても楽しみにしている。「この国はまだまだ変わっていくぞ!」という力強いインドネシアの流れを感じることができる私はとても幸せだと思う。

(おまけ)ジャムウ売りのおばさん






【参考】






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