インドネシア人の服装と髪

  • 2015/04/05
  • Indonesia

近所の子どもたち

インドネシア人女性の美しさの表現

インドネシアはイスラム教徒の人口が多い国だけれど、中東の国々のようにすっぽりと女性の美しさを包み隠す人はあまり見かけない。テレビに出演している女性芸能人も日本の芸能人と変わらない(もしくはそれ以上セクシーな)服装をしている(ただし胸の谷間はモザイク加工)。

敬虔なイスラム教徒の女性で肌や髪を露出しないような服装を心がけている人でも、ロングスカートや長袖のおしゃれなデザインの色とりどりの服装をして髪を隠すための布(クルドゥン)をセンスよく頭に巻いている。インドネシアに住む敬虔なイスラム教徒の女性の多くは、イスラム教の教えに従って男性の目から隠さなければならない所は隠すけれど、隠しつつ見た目に素敵な服装をするように心がけているようだ。(中東の女性の)美しさをすっぽりと隠す贅沢な美とは違う、インドネシア人らしい美しさの表現だと思う。

礼拝をする女性たち

インドネシア人の服装

クルドゥンの形や色は服装と同じく毎年流行があって、最近は“忍者スタイル”と呼ばれる頭巾と合わせる形が主流である。“忍者スタイル”頭巾は忍者というよりスキューバダイビングのときに頭に被るような伸縮性のある素材でできた頭巾のことで、顔以外をすっぽりと覆い隠すことができる。この忍者スタイルの頭巾の上に自分の好みのクルドゥンを巻くのである。イスラム女性のための服を扱う有名なブランドはelzatta、zoya(主婦層に人気)、rabbani(学生に人気)、alifaなど多数ある。

私が暮らすバンドゥンはインドネシアのファッションの町と呼ばれるだけあって、インドネシアの工場から出たアウトレットの洋服を扱うお店が集まっている。世界の有名ブランドのアウトレット商品を1着1000円以下で購入することができるので、バンドゥンに観光に来られた際は是非アウトレットのお店に寄ってみていただきたい。

お喋りをする女性

インドネシア人の女性は普段家の中にいるときは薄いバティックの1着500円程の室内着を着用していることが多い。バティックはマレーシアとインドネシアが誇る伝統的な布で、日本ではジャワ更紗と呼ばれている。動物や植物の絵が描かれたものや幾何学模様のものなど種類が様々で地域によって雰囲気が微妙に違っておもしろい。伝統的なろうけつ染めで手作りされたものから大量生産のものまであり、品質によって値段が違う。



バティック

女性たちの正装時は通常、上質のバティックの布でつくったタイトスカートにレース生地の伝統衣装であるクバヤという上着を羽織ることが多い。クバヤを着る機会は家族親戚の結婚式や卒業式など1年に数回あるかないかである。現代の日本人が着物を着る感覚に近いかもしれない。


クバヤ

服装に関しての宗教的な教えを守るイスラム女性は外出時、お尻が隠れる位までの丈の長袖の上着にロングスカートかズボンを着て、服の色に合うような色のクルドゥンを頭に巻いていることが多い。基本的なイスラム女性の服装は男性を誘惑してしまう可能性がある肌や髪や身体の線をなるべく隠すものだけれど、最近では柄物のレギンスを合わせたり、日焼け防止の長い手ぶくろに半そでを合わせたりしている人もよく見かける。私個人の意見としてレギンスや日焼け用手袋は身体の線がわかるのではないかとも思うけれど、インドネシアの伝統的な衣装であるクバヤ自体が既に女性の美しい身体の線を強調したデザインであるから、インドネシア人にとってそれほど抵抗なく着れるのかもしれない。インドネシアの女性は家の中でも外出時のような服装をしているのは違和感を感じるそうだ。(暑いインドネシアで、家の中でもクルドゥンや肌を隠した服装をしている女性はほとんどいない。)

洗濯をする女性

一方男性は、家の中でも外でもサッカーチームのユニホームを着用していることが多い。歩きはじめたばかりの赤ちゃんから成人まで幅広い年齢層でユニホームが愛用されている。チェルシーやブラジル代表、地元のチームまでユニホームの種類は様々だ。インドネシア男性はサッカー好きが多い。地元チームの試合があるときは、大きなチームの旗を掲げながら暴走族のような男の子たちが試合会場に向かっていく光景を度々目にする。徒歩で試合会場まで行く男の子たちもたくさんいて、その子たちはチームの旗が張ってある車やアンコット(乗り合いバス)に乗って行く。主人も昔、車に地元チームのステッカーを貼っていたら、見知らぬサポーターの男の子たちが勝手に車に乗り込んできたそうだ。以前東ジャワにあるマランという街で地元サッカーの応援について行った時、試合会場のスタジアムに近づくにつれて同じ応援旗を掲げたサポーターが道に集まってきて、私自身はサポーターでもないのに周りにつられてワクワクと興奮してきたことを覚えている。スタジアムの中では揚げた一口サイズの豆腐や焼きそばが売られていたり、応援中に上の席から液体の入ったペットボトルが投げられてきたり(これはいけない行為である)、試合終了後サポーターたちがサッカーコート内に降りて記念撮影していたりと日本とは違うサッカー観戦が楽しめた。ただしインドネシアのサッカーサポーターの中にはフーリガンのような人たちも少なからずいるので注意して欲しい。



床屋

服装の話から逸れてしまったが男性の場合、服装よりも髪型にこだわっている人が多いようだ。以前韓流が流行っていたときは前髪を長めにしてアシンメトリーに切った人が多かったけれど、今はソフトモヒカンが主流である。黒髪が美しいと感じている人が多いためなのか、髪をカラーリングしている人は男女ともあまり見かけない。ちなみに女性の髪形は、結婚前は背中まで長い黒髪で結婚後はショートボブにする人が多いように思う。インドネシア人は生まれつき直毛の人もいれば縮毛の人もいるが、直毛のほうが人気が高いらしく縮毛矯正をする人が多い。インドネシア人の友人に日本では美容室でパーマをかける女性がいることを話したら「もったいない!」と驚かれてしまった。



美容室

インドネシアでは髪を切ってもらうとき、男性は床屋、女性は美容院に行く人が多い。 床屋の場合、丸刈りにしてもソフトモヒカンにしても、子どもでも大人でも1人カットが約80円である。美容院の場合、平均的なお店では1人カットが250円くらい。敬虔なイスラム教の女性は(男性に髪を見られないように、)男性入店禁止の女性店員だけのお店に行く。日本にいたときイスラム教の女性の友人たちが美容院で髪をカットできないと嘆いていたことを思い出した。

おまけ。インドネシアの香水屋さん






【ご紹介アパレルブランド】

elzatta

zoya

rabbani

alifa






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