美しくなるのは夫のため!ドバイの意外な「愛され女子」事情

  • 2015/02/08
  • Dubai

みなさん、こんにちは!ドバイにも冬が到来し、朝夕は冷えてセーターが必要なほど。夕陽がオーロラのように変化し、心奪われる季節となりました。

さて、日本の美容雑誌では”ナチュラルメイクのやり方”が定期的に掲載されます。一般的に、ナチュラルさがポジティブに受け取られていますよね!

でも、こちらドバイのアラブ的美意識は正反対です。 街ですれ違うローカルの女性は、目が合っただけでドキドキ、何かが起こりそうなドラマティックなメイクをしています。アラブの代表的な女性スターはレバノン出身シンガーのハイファ・ワハビ、ナンシー・アジュラム(写真は公式ウェブサイトより)。


彼女たちを見ると分かるように、こちらで好まれる美しさを一言で言うと、”生活感がなく隙のない美”。「洗いたてのシャンプーの香りがいい」や「彼女にしたい子はナチュラルメイク♫」という考えはなく、色味を使ったゴージャス・メイクにみんなが見慣れています。そのため私たち日本人が「濃い」と感じるメイクをしていないと、ノーメイクに見られてしまうことも!

このような話を聞くと「日本とかけ離れているよね〜」と、遠く感じてしまうかもしれません。確かに、世界各国で美意識が異なるようにアラブの美の基準も独特です。でも、今回色々調べているうちに日本との意外な共通点を発見したのです!

今回は、そんなアラブ女性の美の価値観をお伝えします。ドバイで人気の”特別な施設”への潜入取材もしてみました!

実は整形が流行中!

グラマラスな美を追求するUAE女性は、化粧品にかけるお金が半端ではありません。Epoc Messe Frankfurt(エポックメッセ・フランクフルト)の調査では、2012年世界最大のコスメ市場がサウジアラビアで、次に続くのがアラブ首長国連邦(UAE)とのこと。実に、10人に1人が年間60,000ディルハム(約196万円)を化粧品に消費するとか。

でも、投資するのは化粧品だけではありません。2014年10月14日付『Time Out Magazine(タイムアウト・マガジン)』の記事によると、ドバイでは毎年370億ディルハム(約120億円)以上が整形の為に消費されています。整形大国のブラジル・アメリカに比べて一人当たり2.4倍以上の美容外科数を誇り、整形市場が着実に拡大中です。

最先端の設備・技術が魅力となり海外からの整形ツアー客も後を立たず、Medical Tourism Index(メディカル・ツアリズム・インデックス)の世界ランキングで、ドバイが17位!

となると、ドバイで人気の美容外科がどんな感じか、ちょっと気になりませんか?

そこで『American Academy of Cosmetic Surgery Hospital (アメリカン・アカデミー・オブ・コスメティック・サージェリー・ホスピタル)』のマーケティング・マネージャーSlavka (スラブカ)さんに取材し、ちょっと鼻を高くする整形手術の体験取材をして来ました。・・・・・・と言いたい所ですが、さすがに記事のために整形をするわけにはいかないので、雰囲気をお伝えします。

この病院がユニークな所は2つ。1つ目は、スパ、ネイル、歯科矯正から整形手術まで、美を叶える全ての手段を一つ屋根の下で提供する複合施設であること。2つ目は、病院とは思えないインテリア!

中に入ると、早速大きなシャンデリアに天井画が。まるでホテルのよう!

中東と中世ヨーロッパをミックスしたようなテイストが、美術館をも思わせます。どこにいるのか錯覚してしまうため、ここは病院病院病院・・・・・・と頭の中で復唱しながら見学をしました。

こちらが『ゼルティック』と言って、脂肪を−20〜30℃に凍らせ、脂肪細胞を破壊することで痩身効果が得られるマシン!海外からの整形ツアー客は、脂肪吸引・除去などがニーズが高いメニューです。寒そうですが、やってみたさで興味津々!

このスケールで脂肪の厚みをチェックし、掃除機のチューブの先端みたいな部分で痩せたい場所を冷却します。一箇所にあてたらそのまま40分くらい冷却する必要があるため、部分痩せに適しています。

なお、死んだ細胞は代謝によって体外に自然に排出されます。人にもよりますが、2〜3週間で効果が見え始めるとか。

次に、こちらがメスを入れる整形手術が行われるオペ室。ローカルのクライアントからは「アンジェリーナ・ジョリーのような唇と下あごにして!」という要望が多いとか。

入院設備も他の医院に類を見ないほど整っています。2LDKで専用エレベーターが付いた”ロイヤルスイート”が、こちら。

利用するのは専らセレブリティーで、病院のスタッフですら身元を伝えられないため、プライバシーもばっちり。

オリエンタルなデザインのインテリアに、目がクラクラします。アラブのスターがいたら、絵になりそう!

こちらは、注射のみでトリートメントができる、”プチ整形”メニューをする部屋。実はローカルの人々に一番人気なのが、こういった手軽なアンチ・エイジングメニューです。

フィラー(ヒアルロン酸・コラーゲンによる皮膚充填剤)、ボトックス(ボツリヌストキシンによるシワ治療)が特にニーズが高く、お値段はフィラーが3,000ディルハム(約9万8千円)〜、ボトックスが1,000ディルハム(約3万3千円〜)。

病院のクライアント層は31〜48歳が多く、75%が女性です。80%がUAEと湾岸諸国からのクライアントで、残りが海外から母国で出来ない技術や、安価なのに質が高いサービスを求めてやって来ます。日本人の利用者もいたとか!

UAE首長も、過去2度この病院を視察されました。

今回、普段入れない場所も特別に見せて頂きましたが、美を追求したい女性が「変わるんだ!」と特別な気分になれる工夫がいっぱいに感じました。

日本とアラブの共通点

アラブで女性が美しくなりたい理由は、なんと夫のためです。普段は身体の線や髪の毛などを隠す服装ですが、夫の前だけで格別に魅力的であることがイスラムの教え的に重要とされています。それで、夫を喜ばせる努力を惜しまないのだと、アラブ女性である友人に聞きました。

一方で、日本では長きにわたり”愛され●●”や”モテ●”などのキャッチコピーをメディアで見かけます。”多数の、主に異性から人気があること”が理想像として定義され、そこで愛「され」のような受け身表現が使われています。筆者は多国での海外生活歴が長いのですが、積極性、主体性、マチュリティに価値があるとされる欧米文化では見かけない表現です。

あまり頻繁に見ると「モテないとだめ?」とプレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれませんが、”愛され”は周りと調和を取ることを重んじる、良き日本文化を現しているのではないでしょうか。

そしてアラブ圏でも”愛され”が重要視されています。夫の為にゴージャスな美を追求、日本は好感度が高い美を追求、とアウトプットは違いますが、美しくなるモチベーションが受け身であることが、意外な共通点のように思いました。みなさんは、どう思われましたか?

では、مع السلامة マッサラーマ(また会う日まで)!






【取材協力】

The American Academy of Cosmetic Surgery Hospital・・・ドバイ、ヘルスケア・シティーにある病院。国際医療認定機関であるJCI認証を取得した、エステティック・メディスン・ホスピタルとしては中東でただ一つの病院。ユニークかつラグジュアリーな空間で、スパ、ウェルネスからアンチ・エイジング、歯科に美容整形までの総合トリートメントを提供。病床数25に加え、5つの手術室を有し、世界的に知名度があるヨーロッパ、アメリカからの認証医師が執刀。

【参考】

Plastic surgery in Dubai - Time Out Magazine Dubai

【画像】






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