自分の魅力を再発見!ドバイで人気の「女子力アップ」な香水の魅力4つ

  • 2014/10/13
  • Dubai

みなさん、こんにちは!

突然ですが、ドバイ観光に来る女性の心をわしづかみにするもの、何だと思いますか?

つぶらな瞳のラクダや、美味しいアラブ料理もそうですが、”香水”を忘れてはいけません!

ドバイで手に入るアラブ香水は、その香りの深みもさることながら、香水瓶の美しさがまるで宝石のよう。存在感があるので、部屋に飾るだけでも気分が上がって、女子力がアップしそう!

そこで、今回は中東で最も成功した香水メーカーの『Hind Al Oud (ヒンド・アル・ウード)』に取材をして、ドバイの香水の魅力を探りました。

観光客の目を引くだけでなく、アラブの人々にとっては当たり前の習慣である、香水文化。前回取り上げた、アラブの伝統的な”お香”の記事と合わせて読むと、更に理解が深まりますよ!

魅力その1: 瓶の美しさ

さて、取材で訪れたWafi(ワーフィー)モールにある、『ヒンド・アル・ウード』。2001年の創立以来、ドバイで大人気の香水店で、ドバイでは3店舗、周辺国を入れると16店舗展開しています。

一歩足を踏み入れると、漆黒とガラス張りのインテリアが、まるで星空のよう!

そんなラグジュアリーな空間で、きらめく宝石のような”香水”たち。

色とりどりのラインストーンがあしらわれ、ボリューミーなフサが付いた香水瓶は、ラグジュアリー感いっぱい。女性なら誰でも歓声をあげてしまうほどの、可愛らしさです。

こんな素敵なデザインなら、香水を使い切った後も、捨てないで取って置きたくなりますよね。

魅力その2:ミックスしやすい

アラブ特有の”香水の原料”と、”調香”により、他の香りとマッチしやすいという利点があります。

と言うのも、前回の記事で紹介したように、アラブの人々はお香を衣装に焚きこみ、香水を付けることで、異なる香りのハーモニーを楽しみます。そのため、他の香りとマッチしやすいかどうかが重要なのです。

まず原料については、”ムスク”や、お香としても使用される”ウード(アガーウッド)”が、アラブの香水のベースによく使用されます。これらは香りに広がりを持たせる効果があり、他の原料の良さを引き立てるためです。

調香については、西洋の香水店では調香のバランスが壊れないように、異なる香水をミックスしないよう客に勧めます。一方でアラブの香水界ではミックスを推奨し、むしろ後でミックスしやすいように調香するという違いがあります。

魅力その3:アラブならではの原料

ウッディーでパウダリー、どこか温かみがあるアラブの香水は、一度嗅ぐと忘れられません。

それを作るのが、アラブ地域特有の原料。魅力その2で触れたムスクやウードに加え、カルダモンなどのスパイスや、ジャスミン、バラ、シダーウッドなどが、甘く、重く、スパイシーさを好むアラブ人に、古くから親しまれてきた原料です。

取材中に試した香水の中で、最もドバイらしい香りだと感じたのが、『Emirati Musk (UAE人のムスク)』。

ムスク、バニラに加えて、なんとドバイ名物の”デーツ”が原料に使われていました!

デーツと言えば、ドバイ土産トップ3に入る、乾燥させた”なつめやし”のスイーツ。味覚では認識ができますが、嗅覚に置きかえるとどのような香りになるのか、想像がつきません。

そこで、実際に付けてみた感じを、トップノート、ミドルノート、ラストノートと、時間の経過により3段階に分けて説明します。

まず、トップノートでは甘く重い香りが周囲に広がります。ベースのムスクがデーツの甘みに奥行きを出し、生き生きとした感じ。この香りから連想するのは、砂漠の昼間、市場で行き交う人々とシーシャ(水タバコ)、熱い太陽が混ざり合った、アクティブな強い甘さです。

そして1時間ほどすると、炎を感じる香りに変化しました。このミドルノートでは、やさしい炎が燃えたぎり、砂漠のみなぎるエネルギーを静かに感じることができます。夕暮れ前の、最も太陽が力強く輝く時と言ったところでしょうか。

ラストノートでは、母の胸に包まれるという表現がぴったりな、包容力を感じる香りに。砂漠で1日暑さをしのぎ、疲れた身体を休ませる日没の子どもの姿が頭に浮かんできました。

アラブの香水は、このように、1度付けただけで色々なストーリーが浮かんでくるほど、ドラマチックでした!

魅力その4:歴史が長い

最後の理由として、歴史の長さが挙げられます。それだけ、人を惹きつける香水をつくる熟練度が高いということ。

歴史上、アラブは香料文化発祥の地と言われています。実際に、紀元前3000年頃に古代エジプト人がミイラの腐敗防止として香料を入れて葬ったのが、香料文化の始まり。

また、神に捧げるために香りを焚いたり、食物の風味付け、ルームフレグランス、また身体に塗ったりして香料を使用したとか。

中世イスラムでは、錬金術師が不老不死の薬を作る過程でアルコールが発明され、それが香水誕生のきっかけとなり、後にヨーロッパの香水文化につながります。そして、シルクロードにより日本にも香料が伝わったため、香の文化が始まりました。

長い歴史の中で、香りはアラブの人々にとって、”魔除け”、”おもてなし”、”たしなみ”、”瞑想”、”家族団欒”など目的がひろがり、彼らの生活から切り離せないものとなりました。

日本で香の文化が始まったことも、香水が現代で一般的に楽しまれているのも、元はアラブの香料文化から。そう知ることにより、遠いアラブがちょっと身近に感じられませんか?

そして、この歴史の長さが、アラブの香水メーカーの背景にあって、唯一無二の香りをつくり出すのです。

アラブの香りについて、2回にわたってお届けしましたが、いかがでしたか?

『ヒンド・アル・ウード』の創業者である、Mohammad Hilal(モハマド・ヒラル)氏が、香りについて、このような言葉を残しています。

「香りとは、”足跡”のようなもの。その足跡を辿って行くと、その香りを身につけていた時、幸せだったか、悲しいおもいをしたか・・・・・・その時その時の、あなただけの記憶につながる。

香りは人の魂とつながっているものだ。」

アラブの人々は、歩いて来た道が人それぞれ違うから、香りも一人ひとり違わなければ、その人自身を表すことにはならない、と考えるのです。

そのような、香りに対する真摯でエモーショナルな姿勢は、ファッションの域を超えているように思います。

「将来、あの香水が似合うような女性になりたい」という軽い気持ちで香水を選んで来た筆者は、今回2回にわたる取材を通し、真逆の発想に驚きました。オリジナルの香りを探すことは、自分の再発見につながるかもしれません!

隠された自分を探しに、足跡をたどって、みなさんも”自分だけの香り”を見つけてみては?

では、مع السلامة マッサラーマ(また会う日まで)!






【取材協力】

・『Hind Al Oud (ヒンド・アル・ウード)』・・・中東で最も成功した、ドバイの香水メーカー。2001年に、元パイロットのMohammad Hilal(モハマド・ヒラル)氏により創立。幼い頃からバフール、ウードなどアラブの香りに囲まれて育った、UAE(アラブ首長国連邦)人で、自由な創造性をより生かすためにパイロットから香水デザイナー・会社社長に転身。

2004年には、同社がドバイ経済局に選出され”Best Traditional Niche Fragrances(ベスト・トラディショナル・ニーチェ・フレグランシス)”を受賞。

アラブ地域特有の、伝統的、レアでかつハイクオリティーな原料により、ドバイという国を想起させる香りを作るなど、アラブの文化を継承する信念を持つ。大量生産ではなく、一人一人の香りをカスタマイズするスタイルにこだわり、ドバイで絶大な人気を誇る。日本未上陸。

【参考】

Makes perfect scents - Gulf News(ガルフ・ニュース) By Anupama V Chand, October 1, 2010

【画像協力】

DesertWinds・・・アラブ女性の写真担当。






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