美女達がSamba Carnavalにかける情熱

  • 2015/04/11
  • Brazil





2015年のSamba Carnavalは2月13日からサンパウロを皮切りにリオ・デ・ジャネイロやサルバドール、レシーフェなど各都市で毎夜開催されました。

世界各国から観光客が訪れ、煌びやかな衣装を纏ったサンビスタ(サンバを踊ったり演奏する人々)と巨大なアレゴリア(山車)とサンバのリズムがサンボードロモや街中を駆け抜けていきました。

ブラジルではCarnavalが終わり、それから一年がスタートするといっても過言ではありません。やっと学校や銀行、公共の機関も本格稼動し始めました。

Samba Carnavalのルーツ

さて、このブラジル人が命とまでいうSamba Carnaval皆さんはどの程度ご存知でしょうか?既にテレビや新聞などで紹介されているので、言うまでもないですが世界最大級のお祭りなのです。

ちなみにCarnavalはカソリックの謝肉祭の習わしで仮装してパレードを行ったり、お菓子を投げたりするものだったのですが、そこにブラジルの港町バイーアやリオ・デ・ジャネイロに流れついたアフリカ系移民の文化が混ざり、バツカーダ(打楽器のみの音楽)の独特なリズムで踊るようになったのが始まりとされています。

またダンサーがもっとも尊敬するのがこのバイアーナ(バイーアの衣装を着た年配の女性達)で、彼女達がSambaのルーツであり、母のように温かい存在です。

そして、今回スポットを当てたいのがパシスタ(ステップを踏むダンサー)というポジションに選ばれた美女達です。

ブラジル美女を代表するムラータ(混血美女)がより女性らしく、軽やかにステップを踏み観客を魅了します。嘗ては、バイアーナ達もパシスタとして現役時代はステップを踏んでいたのです!女性がもっとも輝く10代後半~30代までの若くて弾けんばかりの筋肉、愛くるしい笑顔、白い歯、たわわな髪、それこそが彼女達の最大の武器なのです。

美しい肉体は一日にして成らず

Samba no pé(サンバステップ)を踏むダンサーには華やかな容姿と体力が求められます。そのため、ダンサーは普段から体力を保つためにフィットネスクラブに通ったり、有名ダンサーのレッスンでコリオグラフィア(振り付け)を学びます。そしてCarnavalが近づくと自分のエスコーラ(サンバチーム)でエンサイオ(練習)が週に何度もあり、バテリア(楽器隊)が奏でる生音で自分をより魅力的に見せるように踊るのです。既にエンサイオ(練習)では完成された姿でなくてはなりません。

鍛えられた太ももと盛り上がったお尻こそがブラジル人があこがれるダンサーの体系なのです。Samba Carnavalは一夜限りなのですが、そのひと時にかけるダンサーの情熱は計り知れないのです、365日Sambaの為に努力を惜しまないのが彼女達なのです。

中には、理想の体系に近づくために整形手術でシリコンを入れる人も居ますが、むしろSambaに於いては当たり前のことのようになっています。サイトで人気投票などがあるサンバダンサーのコンテストではプロフィール欄に「Coloquei 500ml silicone no bumbum」 (訳;シリコンを500mlお尻に入れています!)とアピールポイントにする人さえいるのです。ちなみに、お尻の整形手術はお尻を開いてシリコンバックを入れて傷口がふさがるまでに1ヶ月ほどダウンタイムが必要なのだとか。これもまた、1日ではできないことなのです!

ドラマティックな演出をする髪を手に入れるには

さて、理想のボディを手に入れたダンサーが次に手に入れるのはたわわな髪の毛です。実はダンサーの多くが地毛ではなくエクステンションを付けています。頭を動かした時に揺れ動く髪の毛は女性をさらに美しく見せるからです。そして、もともとアフリカ系の血を持つムラータ(混血美女)はクルクルと髪の毛の天然パーマが強いため、なかなかまっすぐに伸びないのです。

プログレッシバという短毛矯正もありますが、毎回やっていては毛が痛んでしまい、費用もかさみます。たわわな髪を手に入れるには意外とお金が掛かるのです。私達日本人はくせ毛だといってもまだ世界的に見たら直毛の部類に入ります、私が以前ストレートパーマをかけに行った際、美容師に「どうしてまっすぐなのにストレートパーマをかけるの?」と驚かれたことがあります。そうです、日本の皆さん!自分の髪の毛を誇らしく思ってください。

日本人の髪はまっすぐで太くて強いからエクステンションに最適!という理由で散髪の際、髪の毛を買い取ってくれるサロンもあります。

煌びやかな衣装はオーダーメイドで

あのSamba特有の派手な衣装は何処で売っているのだろう?と疑問に思う人も居るかもしれません。驚くこと無かれ!全て骨組みから手作りなのです!ブラジルではSambaやベリーダンス専用のアトリエがあるのです。楽器隊の前で踊るハイーニャ(女王)やチームのプリンセーザ(お姫様)などのパシスタ(ステップを踏むダンサー)よりも更に選ばれしもののポジションに付いたダンサーは全て衣装はオーダーメイドで自分の体系に合わせ、その年のテーマにあわせた色やビーズ、羽などを合わせてデザインされた衣装を身に着けるのです。

ブラジルの現在のサラリオミニモ(最低月収水準)がR$788.00(日本円にして約30,000円)ほどですが、あの衣装は何千~何万へアイスといった値段です。どうやってあの衣装を買うのでしょうか?それには有名なダンサーには有力なパトロンが後ろ盾に居るのです。ご心配なかれ!Sambaの世界の裏側ではお金がスムーズに流れているのです。そして表舞台では輝ける美女達が全てを完璧にして踊っているのです。全てのダンサリーナ達が「Eu sou Principal!」(訳;私が主役よ!)と笑顔の裏で思っているに違いありません。

今宵はAlegoriaの上から

さて、今年は運よくコンポジサォン(車の上で踊るパート)を頂けました。実は私コンポジサォンは今までの経験上2回目、ブラジルでは初挑戦でした。(写真右下)

打ち上げられる花火に腹に響く楽器の生音、そして汗をとばして踊るダンサー達!私もこの日はその中の一人としてImpério de casa verdeと言うエスコーラで踊らせていただきました。Samba歴12年目の私ですが、いくつになっても辞められません!だって、ダンサーであることが私の全てなのですから。この日だけは夢を見させていただきました。

それでは、またお会いしましょう。Tchau Gente!






【今回取材した場所】

【MissBumBum画像引用】

【サンバの歴史参考文献】

・マジア・ド・サンバ 知られざるリオのカーニバル 佐久間圭輔

【取材協力】

・Shin Rafael Tamogami

・Dept cultural Império de casa verde






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